VANSのERA。
自分が中学生の時に履いていたような形。
なんていう名前だったか忘れたな。
ヤンキーがこぞって履きそうな。
でも、かっこ悪い靴だな〜と思っていたことはよく覚えている。
当時はコンバースのオールスターがまぶしかった。
生成りを履いてた子なんか3割増しでかわいく見えたもんだ。

あれから約20年。
ここロンドンでは、たくさんのかっこいい、かわいい男女があの中学生の時にださいと思ってた靴に似ているVANSを、こぞって履いているじゃありませんか。
しかもセンス良く合わしている。
日本では見向きもしなかったのに。

VANSといえば、チェッカーフラッグでしょ!ハーフキャブでしょ!オールドスクールでしょ!
ERAなんて履かないでしょー!ついでに名前も知らなかったでしょー!
それくらいの感覚。

欲しい。。。
まさかの物欲。

完全に欲しくなったのでショアディッチのVANSショップへ。
ドラフトにかけるまでもなく、第一志望はERAで。
キャンバス2種類。スウェード1種類出してもらう。
キャンバス40ポンド。
スウェード55ポンド。
値段の希望はキャンバス。
履きたいのはスウェード。
30を超えてますし、第一希望のスウェードに決める。
店員のブラザーも
「僕はスウェードが良いと思うよ。クールだよ。」
みたいに言っていたしね。

二週間後、だいぶ履きなれてきて、たまたま店の前を通りかかったので入ってみる。
まさかのセール。
スウェード38ポンド。
約3000円近くの割引。
そして、あのブラザーがいる。
「ヘイ、ブラザー!あの時セールすることを教えてくれたら良かったのに。」
そう、心の中で思う。
しかし、へこむ。

でも、買い物ってタイミングだと思う。
もしかしたら、あの時点で買わなくてセールで買おうとしたらサイズがなかったかもしれない。
完璧に自分が欲しいと思った時点が「旬」で買う時。

何事にも言葉としては使わなくても、「旬」というものがあると思う。
こうやって自分がロンドンにいることも自分の中では「旬」の時。
今が食べごろの時。