オックスフォード

世界屈指の学問の土地、オックスフォード。
オックスフォードといえば、昔から名前を聞いていた。
アメリカか、イギリスか、カナダのどこかにある土地。
チャンピオンのスウェット、リバースウェーブに大学名がプリントしてあることくらいしか知らなかった。

いつもの韓国人のKが行きたいということでついて行く事に。
Victria駅の斜め前あたりにある、Victoria Coach Stationより高速バスに乗る。
久しぶりのバス。
途中、乗車してくる人もけっこういる。
初めは空いていたのに結局最後のバス停で乗り込んだ人が自分の横に座る。
こっちにきて初めて高速道路。
けっこうスピードが出ている。
郊外に出るんだな〜とウキウキしてる。
バスの揺れが心地よく、途中眠る。

そして、2時間後オックスフォードに着く。
到着時刻16時。
遅っ。
イギリスではお決まり、大体の施設が17〜18時には閉まる。

とにかく時間勝負なのでKが行きたがっていたクライストチャーチで下車する。
ここは映画ハリーポッターで新入生の歓迎会が開かれていた大広間の参考にされたホールがある。
僕も少し楽しみにしていた。
中からはオーケストラの演奏が聞こえていて良い感じ。
しかし、観光に来た人は中に入らせてもらえてない様子。
門に門番がいて、今日は演奏があっているので入れないとの事。
こんな日にかぎって。
ここを目的に来た本気のハリーファンなんかは大激怒しちゃうだろうな。
まっ、僕は良いわけですよ。
しかし、Kは残念そう。
「切り替えよう」
と僕は言って、次はどこに行きたいのか尋ねる。

すると「すぐそこだから、カーファックスに行きたい」とのこと。
ついていくと町の中心に細いタワーがある。
頂上から町を見下ろしたいらしい。
お金を払って、登る。
人が一人通れるくらいの細い螺旋階段。
こんなに細い螺旋階段は初めて。
意外に楽しい。
頂上につくと、そんなに高くはないものの、360度見渡すことができる。
寒いけど気持ち良いじゃないか。
何枚か写真を撮って降りる。

いくつか行きたい所があったらしいが結局どこも閉まって、他の所はいけず、町を散策することにする。
町並みは昔の建造物がたくさん残っているような場所。
緑に囲まれていて、静かで勉強するには最適な場所なのかもしれない。
カフェ、パブ、本屋がほどほどにあるし、ロンドンからもそんなに離れていない便利な場所。
スーツケースを引いた学生を何人か見かける。

僕はトイレに行きたくなったのでKは
「何%?」
と聞く。僕は
「80%」
と答える。
いつもの会話。
映画館を見つけ、ここならあるだろうと思って入ると発見する。
僕が用を足している間にKは常設のカフェで何か買ってる。
お腹が空いたらしく、ケーキを購入。
半分分けてくれるK。
「昼食を作ってくれたから食べて。」とK。
「甘すぎる。でも、美味しい。」と僕。
たまに優しい所を見せる。
いつもはきたない言葉ばかり使ってるけどね。
そして、早足。

実際彼がいなかったら、僕のロンドンは本当に孤独なものになってただろうな。